今日のA VCの記事から。Favoriting Ads
A VCは2つの広告ネットワーク(Federated MediaとFeedBurner)から広告の配信を受けている。広告を掲載するかどうかは選択できる。
著者のFred Wilson氏はベンチャーキャピタリストだが、先月は自分のポートフォリオ企業の競合サービスの広告配信を受けた。許可すべきかどうか迷ったが、自分のブログの読者はこれらのサービスに興味があるだろうと思ったのでOKを出した。でも、ポートフォリオ企業の社員からは「他社のサービスを宣伝するのか」といった声も聞こえた。これは、ありがちな問題。というか、先日聞きました....
Wilson氏は掲載するかしないかの2つしか選択肢がないことが問題だとして、第三の選択肢として特定の広告を「お気に入り」に設定する機能を提案している。
気に入った広告(クリエイティブがいいとか、その製品のファンだとか)をお気に入りに設定すると(ボタンをクリックするとか?)、通常よりも高い頻度でその広告が表示されるようになる。これをさらに進めて、読者も気に入った広告をお気に入りに設定できるようにすれば、その広告が他の広告よりも高い頻度で表示されるようになる(表示回数をコントロールできないのは広告会社にとっては厳しいが、、、)。
広告効果の指標としてはCTR(クリックスルーレート)が使われることが多いが、CTRが必ずしも最良の指標でないことは以前から指摘されている通り。広告をクリックして、その先のページを見るためには作業を中断しなければならない。広告をお気に入りに設定して、表示回数を増加させることができれば、作業を中断することなく、その広告(=製品)に対する関心を強化できる。当然、購買なり、広告主が期待するアクションにもつながりやすい。
広告業界はソーシャルメディアから教訓を学ぶべきだ。ウェブ上で重要な意味を持つメディアエンゲージメントはクリックだけではない。コメント、お気に入り設定、タグ、共有など、重要なエンゲージメントのアクションは他にもたくさんある。
こうしたアクションをパブリッシャーやオーディエンスが起こせるようにするべきだ。そうすれば、誰もがはるかにすばらしい広告体験を享受できるようになるだろう。
やっぱり、問題は指標化だなー。